知っていましたか!? 信頼関係を作ることはそんなに難しいことではありません。しかし、信頼関係を築き続けたいのであれば少し話が変わってきます。あなたはサンタクロースを知っていますか? もちろん答えはイエス!ですよね?「えっ!?サンタ?」
いきなりサンタクロースの話をされて戸惑うかもしれませんが、少しお付き合いください。実は信頼感関係を築き続けることと、サンタクロースはとても似ているんです。
子供のころを思い出してみて下さい。年にたった1回のイベントですが、あなたはサンタクロースが来るのを毎年毎年とても楽しみにしていたのではないでしょうか?
もしかすると、サンタクロースが来るのが楽しみなのではなくて、サンタが持ってくるあなたが望んだプレセントが楽しみだったのかもしれませんね。
私は毎年凄く楽しみにしていて、サンタが来るまでは絶対に寝ないでおこう! と心に誓いがんばるのですが、睡魔に勝てたことは一度もありません。朝起きたら枕元にプレゼントがありサンタに会えなかったと、とても落ち込んだこともありました。
信頼関係を築くためにまず大切になるのは、一般的には第一印象と言われています。この第一印象で相手に不信感を抱かれると自分が何を言おうとも相手の心には入りません。ですので、清潔感のある服装や髪型、相手に不快な印象を与えないように見た目には気を配り相手と接することが当たり前になるのですが、サンタに置き換えてみるとどうでしょうか?
髭はボウボウ、髪の毛はモジャモジャ。いつもトナカイと一緒にいるから獣の匂いがします。色んな煙突を通っているからススだらけだし、体も自己管理が出来てなさそうなメタボ腹。帽子を被っているから顔が見えにくく、初めて会うのに全身赤い服? しかも空飛んでソリに乗ってくるんでしょ?
普通だったらこんな人は第一印象で不審者扱いです。そんな不審者がいきなりクリスマスの夜に煙突から現れたら、大人も子供も腰を抜かすほど驚くと思います。
だけど、サンタが嫌いな子供や、サンタが来たら「不審者が来た!」といって、警察に通報する子供が全世界でいると思いますか? いませんよね? だってサンタは信頼されているから。サンタを信頼しているからこそ子供達は変わった格好でやってきても全力で迎え入れるんです。
だけど、これはサンタだから出来ること。「サンタがいい人だ」「サンタはプレゼントを持ってきてくれる」「サンタは悪さをしない」「サンタはテレビにもでてる」「サンタはフィンランドにいる」「いい子にしないとサンタは来ない」いろいろなサンタ情報を大人が子供に伝えているから、子供たちはサンタに関して不信感を抱くことはしません。
それはなぜでしょうか??
信頼関係 第二ステップ
信頼関係を気付く最初のステップ第一印象はクリアしました。次は相手に何をどんな風に伝えるか。ここはコミュニケーションに関する様々な書籍や、セミナーで言われている多くのテクニックがあります。
話のスピードを合わせたり、相手が話す内容に共感する。立ち振舞や仕草を真似る。呼吸を合わせる。話す内容にしっかり聞いてますよ!とオウム返しをしたり、相手に対して関わり方は多種多様です。
サンタに置き換えると、ビックリすることに、サンタは基本的にコミュニケーションを取りません。寝ている間に、無言で煙突から現れ、プレゼントを残し去っていきます。だってサンタは全世界の子供たちに1日でプレゼントを配らないといけないから大忙しなんです。
いちいち寝ている子供を起こして「こんばんは!サンタだよ1年ぶりだね?」といってコミュニケーションを取るなんて話は聞いたことがありません。実際に私はサンタとコミュニケーションが取りたくて手紙を書いて置いていたことがあったのですが、その手紙には返事が返ってきませんでした。多分サンタは日本語が読めなかったんでしょう。
しかし、コミュニケーションを全くとらないサンタでも子供たちからは絶大な信頼を勝ち取っています。
不思議ですよね?
1番大事なこと
信頼関係を築き続けるための最後のステップです。1番大事なことは、有言実行。これにつきます。どんなにサンタが絶大な信頼を得ていても、毎年必ず来ていたサンタが来なかったらあなたはどう思いますか?
来るはずのサンタが来ない。もちろん、あるはずのプレゼントもない。朝起きてどんなに家中を探しても毎年そこにあったプレゼントはありません。「サンタ最悪。もう来ないのかな?」多くの不安がよぎります。
子供はサンタと約束するんです。プレゼントは〇〇がいいです。サンタさんよろしくお願いします。この約束を毎回必ずサンタが守るから。期待に答えたプレゼントを必ず持ってきてくれるからサンタは信頼関係を築き続けることが出来るのです。
初めて枕元にプレゼントが有った日のことを覚えていますか? とても嬉しかったのではないでしょうか? また来年もプレゼントがほしいな。そして次のクリスマスにもプレゼントが届く。約束を守ることが繰り返されればされるほど、信頼関係はどんどん深くなります。約束したことを必ず叶える。有言実行。これが信頼関係を築き続けるポイントです。
実社会で約束した時間に間に合わない。お願いした資料が期日に間に合わない。注文と違う品が来る。こんなことでは信頼関係は築けません。そして、クライアントの要望に応えられる技術力や、知識力がない。
そんなことでは第一印象をクリアしてもその後の継続はありません。言ったことを必ず実行できる力があるからこそ、信頼関係は築き続けられるんです。
サンタもそれを証明してくれています。世界中の子供に1日でプレゼントをくばらないといけない過酷な労働環境の中、サンタは確実にプレゼントを届けてくれます。子供たちの望んだものを届けてくれます。第一印象や、コミュニケーション能力がなくても、有言実行することで信頼関係を築き続けています。
そして、それは古今東西、何百年も前から変わりません。サンタは有言実行という原理原則を守っているから永遠なのであり、それを世界中の人が知っているから、言ってみれば世界中の人の口コミにより既に信頼関係ができているのです。
だから、たとえ見た目が悪くても不審者のような格好でも、サンタさんという前情報により第一印象はクリアされ、コミュニケーション能力がなくても、この人なら大丈夫というお墨付きを既にもらっているからそれでOKなんです。
しかし、そんなサンタもプレゼントを渡そうとしている途中に子供が目を覚ましてしまい「顔がパパに似ている!」とバレてしまったり、プレゼントを届けなくなったりすると信頼関係がなくなってしまします。「サンタはパパだったんだ……」信頼関係は些細なことでも、一発で崩れます。そして、それを元に戻すためには大変な労力を要します。
最後に
それでもサンタは信頼関係を失いません。毎年プレゼントを届けていたのが実はパパだったとしても、財布の都合で望みのプレゼントが届けられなかったとしても、たまにクリスマスの期日を間違えてプレゼントを持っていったとしても、そこでサンタは信頼関係を失いません。
子供たちは一瞬とてもがっかりすることがあるかもしれません。数ヶ月間パパと口を聞いてくれないかもしれません。けれど、世の中のサンタは誠心誠意頑張っています。毎日仕事に出かけ、休日も返上して子供たちのために働きます。そういったところを子供たちは必ず見ています。
小さいうちはわからないかもしれませんが、そのうちパパのお陰で今の自分達があると気付いてくれます。サンタが渡すものは実はプレゼントだけではなく、それ以外のもの。
相手のためにどれだけできるか?といった気持ちなんです。
相手をおもって誠心誠意取り組むことで、信頼関係は取り戻すことが出来ます。
なぜかって?それはサンタがいっていたから。