原理原則

あなたが知らない本当はやってはいけないルーティーン

著者:博多骨盤HEROコッツマン著者:博多骨盤HEROコッツマン

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あなたが知らない本当はやってはいけないルーティーン

近年「ルーティーン」の大切さについて、書籍やテレビで大きく取り上げられていますが、
果たしてビジネスにおいて成果を出し続け成功するために、

日常生活や仕事に「ルーティーン」を取り入れることが本当に必要なのでしょうか?

その答えを今から探っていきましょう。

まず、「ルーティーン」という言葉を聞いてあなたは何を連想しますか?

 

・決まった手順

・日々の作業

・コンピューターのプログラムの部分

・スポーツ選手が決まって行う動作

 

などが脳裏をよぎったと思いますが、
治療院業界にかぎらずビジネスにおいて「ルーティーン」と言われると
1番に思い浮かぶのは日々のルーティーンワークではないでしょうか?

ルーティーンワークというのは、
決まりきった手順で繰り返し行われる定常作業、
日常の仕事の事を一般的に指します。

一流スポーツ選手が決まった動作をすることによりパフォーマンスを高めている!
そのルーティーンワークこそが彼等の成功の秘訣!

みたいな扱われ方をしていますが、
本当にそれが真実なのでしょうか?

 

実際に一流スポーツ選手の例をみてみましょう

例えば五郎丸選手の有名なPG前の「ルーティーン」を研究してみると

 

1,ボールの感触を確かめながら2回まわしてSetする

2,助走する時は後ろへ3歩、左へ2歩

3,右手でボールを押し出す動作をイメージする

4,下半身の力を抜くイメージをする動作

5,キックの瞬間には全体重を前方移動

 

間違いなく、このような一連の動作を行なっていることが分かります。

 

イチロー選手の打席に入る前の「ルーティーン」だと
ネクストバッターズサークルで

 

1,軽くバットを振る

2,バットを大きく回す

3,膝を開いて屈伸

4,膝を閉じて屈伸

5,股を開いて肩入れ動作

6,ゴルフスイングみたいにバットを振る

 

バッターボックスで

7,軽くバットを振る

8,右足を回す

9,左足を回す

10、しゃがむ

11、バットで右足のスパイクを叩く

12,バットで左足のスパイクを叩く

13,足場をならす

14,構えて松ヤニに触れる

15,バットを回す

16,袖を引く

 

など約16種類もの動作があり、その時間や順番は毎回ほぼ同じで変わっていません。
そして、実際に2人共毎回同じ動作を繰り返し行うことで好成績を残しています。

やはり、「ルーティーン」を取り入れ毎回ブレずに行うことが
一流たる所以で間違いないのかもしれません。

 

なぜ!?一流のスポーツ選手が「ルーティーン」を大事にするのか?

スポーツ選手が取り入れている「ルーティーン」について、
書籍やネットなどには大体こんな感じで理由が書かれています。

 

・安心してプレーするため

・集中力を高めプレイの精度を上げる

・日常をイメージでき自信を蘇らせてくれる

・無駄な感情を排除できる

・習慣を身につけることにより安定させる

 

スポーツ選手以外だと、オバマ大統領は毎日着用するスーツの色を
青かグレーの2種類だけに決めていますし、

スティーブ・ジョブスが約10年間も毎日ほぼ同じ服を着ていたことも有名ですね。
この様にスポーツ選手以外の著名人も日常に「ルーティーン」を取り入れ成果をあげています。

なぜ成果が上がるのか?

この理由は日常にルーティーンワークを取り入れることにより
毎日同じ時間に決まった行動をすることで次に何をするか考え行動しなくてよくなります。

それにより考えるということに対してエネルギーを使わなくて良くなります。
また、大事なことを「ルーティーン」にすることで仕事のムラを無くします。

考えてから行動する仕事ではなく、
決められたことをこなす作業にすることで脳に余裕ができ
その余裕や余ったエネルギーを他のことに使えるようになるんですね。

 

一つ踏み込んで考えてみて下さい!

一般的な「ルーティーン」の大事さや意味は上記で述べましたが、
実はルーティーンワークには験担ぎみたいな意味も含まれているんです。

古くから伝わるものであれば漁師は梅干しを食べないことで験を担いでいました。
何も釣れないボーズで漁から帰ってくることを素戻りと言い、
素戻りの「す」と梅干しのスッパイをかけ意味嫌っていたんですね。

 

不動産屋さんを例にあげれば、彼等の験担ぎは水曜日が定休日というところにあります。
契約が水に流れることから、水曜日は不吉な日としているみたいです。

また、多くの人がパチンコに行く前は〇〇のたい焼きを食べると良いとか
パンツを赤にすると縁起が良いから勝負の前は赤と決めていたり、
靴を右から履くと調子が良いから毎日靴は右から履いたり……

 

様々な験を担ぎます。しかし、「ルーティーン」として験を担げている時は
精神的に凄く安定するのですが、万が一たい焼き屋が閉まっていたり、

赤のパンツは洗濯機に入っていて洗ってなかったり、
うっかり靴を左から履いてしまったりすると、

人によっては、「えっ!?いつもと違う!」となり
そこに心が囚われてしまいます。

心が囚われてしまうと、そこに依存心
が生まれ折角「ルーティーン」として安定していたものが変動し始め
一般的に言われているルーティーンワークの意味をなさなくなります。

日頃心の拠り所にしていたものが無くなることで逆に調子が崩れてしまうんですね。
こうなると何のために日頃からルーティーンワークを行っているかわからなくなります。

 

また、験を担ごうと思ってなくても一連の「ルーティーン」に依存した状態だと
その「ルーティーン」が崩れた時の反動を考えるととても怖いものがあります。
スポーツ選手のスランプなどがこれに当たると私は思っています。

毎回同じルーティーンを行なっているつもりでも、
些細な事が影響して、少しずつそのルーティーンがブレてきたりします。
小さなブレに気づかず、大きなブレになり

気付いた時には、自分では元に戻せなくなっています。
1人ではブレを治せないので、指導者に頼ります。
指導者がその選手のルーティーンを熟知しているのであれば

うまくいきますが、本当に深い部分まで知っていることは少ないです。
そうすると間違った修正をかけていくためブレの幅は大きくなり
スランプから抜け出すことは難しくなります。

こうやって見ていくとルーティーンワークはメリットより
デメリットのほうが多い気がしますが、何故ここまで話題になるのでしょうか?

 

ルーティーンワークの真実

 

実は多くの著名人が行ないメディアにも
取り上げられているルーティーンワークの
真の目的は、一般的に言われているような、

集中力を高めたり、無駄な感情を排除するためではなく、
自分の調子を確認するためだと私は考えます。

あの一連の動作を行うことにより日々の自分の状態を確認し、
そこで微調整を行ない、より良い状態をキープしようとしているんですね。
こう書くと「ん?」となりそうですが、

空手の型なんかを思い描くと理解しやすいかと思います。

 

何故空手において型が大事にされているかというと、
唐の時代に伝わった唐手(空手)の日々の修行において、
実戦での勝ち負け以外に自分が強くなっているのか? 

それとも変わっていないのか? 
調子がいいのか?
悪いのか?

 

これらの自分の状態を把握する基準がないと、
日々の修行でより強くなる方に自分で修正をかけることが出来ません。
有力な指導者がいて常に目を見張って修正をかけ続けてくれれば別ですが、
現実的になかなか難しいでしょう。

 

ですので、日々決まりきった型の修行を行うことで
「ルーティーン」として自分の状態を再確認していたのだと思います。

このようにルーティーンワークというのは自分の状態を把握し、
最高の状態をキープし続けて物事に望むために存在します。

あなたが何らかの「ルーティーン」を
自分や院のスタッフに取り入れようと思うのでしたら、

一般的に言われているような、

 

・安心してプレーするため

・集中力を高めプレイの精度を上げる

・考えることにエネルギーを使わなくするため

・無駄な感情を排除できる

・習慣を身につけることにより安定させる

 

ということを目的とするのではなく、
もう少し深いところの自分の調子を確かめるための「ルーティーン」

もしくは調子をより良くするための「ルーティーン」として組んでみては如何でしょうか?

そして、もしルーティーンが多少崩れてもその変化を楽しんで下さい♪
人間はロボットのように「ルティーン」を完璧にこなせません。

体調は四季のように変化するのが普通です。
ただ、この変化が大きすぎると良くないのですが…

多少の変化は波にのるサーファーみたいに
波に抵抗するのではなく、波と一緒に進んで下さい。

波は悪いものでなく、あなたの味方です。
ここを忘れないように日々を過ごしてみてください。

そうすることで日々成長が手に取るように実感できると思います。
そして、迷った時はもう一度この文章を読み返して下さい。
あなたの状態に応じて新たな気付きがあると思います。

最後に、この記事を介して微力ながらあなたの支えになれたらと思います。

Good Luck☆

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