原理原則

入社数ヶ月で辞めていく新入社員を見送る院長を励ましたい

著者:博多骨盤HEROコッツマン著者:博多骨盤HEROコッツマン

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入社数ヶ月で辞めていく新入社員を見送る院長を励ましたい

またかっ!?新入社員が退職した。入社してわずか数ヶ月、理由は良くある「実家に帰る必要がある」「健康状態が悪化」「一身上の都合」「一度ゆっくりして自分を見つめ直したい」などが退職理由。あなたも身の覚えはないだろうか?

 

 

手塩にかけ、愛情を注いでいたはずのスタッフが辞めてしまった。今から現場に出てバリバリ活躍する寸前だったのに・・・ 将来は分院長を任せようとまで思っていた・・・

 

 

勉強も頑張っていたし、精力的に活動していたし、自分もそれを全力で応援した。立派に育ってほしかった。それなのに一体なぜ?

 

「えっ!?なんで?今からでしょ・・・」

 

 

あなたの気持ち凄く良くわかります。だって、僕も同じ経験をしたことがあるから。本当に誠心誠意をつくしてやっていたのであれば、相当にショックなはずです。そしてその一方、自分に自信が無くなってしまうのではないでしょうか?

 

 

“シジフォスの労働”ってのを聞いたことありますか?労働をさせられた後に、その労働の過程も成果も全て否定される苦役などを指します。例えば、囚人に穴を掘らせ、その穴を掘った囚人の前で看守がほった穴を埋める。そしてまた穴を掘らせて、穴を埋める。そのような刑罰が第二次世界大戦のナチスドイツにあったとされています。

 

 

目的がわからない作業、やっても無駄だとわかっている作業を、いつ終わるかもわからないままやらされる苦痛は自殺に追い込まれるかのような拷問です。

 

 

それと同じで、スタッフを一生懸命育てても、育てても、育てても、直ぐに離れていく。成長して一人前になって、「今まで有難うございます!私は自分の院を持ちたいと思います」と離れていくのは嬉しいけど、自分の全エネルギーを注いで育てた人間が、“本音”を隠して去っていく。

 

 

これほど、がっかりすることはないと思います。自分に何か否があるのかな?経営者はそう考えると思います。特に真面目な先生ほどそうです。悩んで、熟睡できないこともあると思います。患者さんが来ても、治療に集中できなかったり、彼女や友人といても心から楽しめず、なにか何処かに心を置いてきたような・・・

 

 

そんな気持ちになるかもしれませんが、先生もスタッフもお互いよく頑張ったと思います。

 

 

「本当にお疲れ様でした」

 

 

心からそう思います。

 

ステップ

 

辛いとは思いますが、今この瞬間からできることは、たった2つしかありません。このまま生きていくか、辛いけど成長するか。あなたはどちらを選びますか?このままでよければ、それはそれで良いと思います。それはあなたの人生だから。けれども、もうそんな思いはしたくない!

 

 

信頼できる仲間と一緒に仕事したい。そして、成功の喜びを分かち合いたい。共に同じ方向を向いて進みながら成長したい。そうお思いでしたら、どうかこのまま読み進めて下さい。

 

 

気持ちを切り替えたら、次に行わないといけないのは修正です。教育をしていて上手く行ったことと、上手く行かなかったことを整理して下さい。上手く行かなかったことに向き合うのは少し辛いかもしれませんが、飛躍するためだと思い乗り切って下さい。

 

 

上手く行ったことは次の教育に活かすため、ノートやパソコンの中にまとめて下さい。出来れば教育マニュアルみたいなのがあると、自分が楽になります。上手く行ったことは、更にうまくいくように。上手く行かなかったことは、同じことを繰り返さないように。

 

 

ここでポイントですが、たまたま上手く行ったことは、次は必ず上手くいくように。偶然うまく行くことはかなりの確立であります。実はこの偶然を必然にしていくことが、スタッフ育成で大事なことになります。

 

 

自分の棚卸しが出来たら、今度は辞めていくスタッフにリサーチをして下さい。この時点でどこが良かったか、悪かったか?と聞いても明確な答えが返ってくる可能性は低いですが、聞かないよりも聞いたほうが良いです。

 

 

理想は、教育しながら途中で第三者を通して聞いてみたり、信頼できるスタッフなどがいればその人を通して、辞める前に聞いておくことです。それでも辞めていくスタッフの本音を引き出すのは難しいです。

 

 

スタッフが長く居続けてくれるか、そうでないかの大半は、採用の段階でもう決まっています。「採用の失敗は教育で取り返せない」誰の言葉か忘れましたが、こういった言葉を良く聞きます。本当にそのとおりだと思います。

 

 

しかし、経営者の器以上のスタッフが入ってくることは無いので、スタッフ育成を成功させるためには経営者自信が常に成長し続けているというのが大事になります。

 

 

そして、どんなスタッフがほしいのかを明確に打ち出すことです。それは良いことも悪いこともです。悪いことを言うと人は集まらないんじゃないかと思われがちですが、そうでもありません。そこも考慮して、共感してくれたスタッフだからこそ信頼関係が気付きやすいんです。

 

悪いところを隠して、あとでバレるとその時に一瞬で信頼関係が無くなります。なんでもそうだと思いますが、治療院ビジネスもスタッフ教育も信頼関係が大事です。

 

外せないポイント

 

そして、僕の今までの経験や様々な社長さん、治療院経営者の仲間から聞いた話の統計をまとめると。これは、絶対に外せないポイントというのがあります。

 ☑素直

☑ビジョンがある

☑心に壁がなく本音で喋る

☑支えてくれる人が回りにいるか

 

言い換えると、

 

☑頑固。人の話を聞き入れず、行動もしない。

☑どうなりたいか明確でない

☑相手と壁を作りがち。本音で喋れない。

☑まわりに心から頼れる人がいない

 

この4つのポイント以外にも、あなた自身の中で絶対に外せないポイントが有ると思います。そこを明確にして新しいスタッフの面接に望んでみて下さい。大丈夫。そこまで頑張れるあなたでしたら、次はきっとうまくいきます。

 

 

辞めてしまったけど、自分を成長させてくれたスタッフ。短い間だったけど、本当にありがとう。今は目の前のことで精一杯でわからないかもしれないけど、他に色々行って成長した時に、ウチで学んだことを思い出してまた戻りたくなったら、いつでも帰っておいで。自分も成長しているから。

 

そうやって、送り出してあげたいですね。

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