“スティーブ・ジョブス最後の言葉”をあなたは知っているだろうか?
私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。人生の終わりには、富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。
私がずっとプライドを持っていたこと、認証や富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。この暗闇の中で、生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、機械的な音が耳に聞こえてくる。神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。
今やっと理解したことがある。人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。もっと大切な何か他のこと。
それは、人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない。終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための感覚というものを与えてくださった。私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。
上記は嘘か本当かわからないが、とても心に響く文章だと思う。最近、会社で働く上で、お金よりも自由な時間や休みを優先するという若者が増えている。そして、それについては色々な意見がある。
あなたは何がしたいのか?
例えば、「お金をもらえるなら幾らでも働く」という意見や、「お金よりもプライベートを充実させたい」という意見や、「お金も休みも欲しい」といった意見などがある。
正直、“あなたは何がしたいのか?”この言葉を突き詰めていくことが答えに行き着くのではないかと思う。会社側から言わせてみれば、「お金をもらえるならいくらでも働く」このような考え方の人であれば、その給与に見合った実績を出していれば、会社は歓迎すると思う。
しかし、会社に利益をもたらしていないのに、働いているから金をくれと言うのは一方通行な気がする。ない金は払えない。しかし、利益を十分もたらしているのに支払いを渋るのはどうかと思う。これだと良い人材がドンドンいなくなってしまう。
「金よりプライベート」こんな方は、会社の基準を達していればOK何じゃないかと私は思う。逆に、会社の基準も達していないのにプライベートが…… なんて言っている人は筋が通らない。
「金もプライベートも」という人は、会社にとって最高のパフォーマンスを発揮すれば良い。短時間で最大の成果を揚げる。そして、休みも十分取る。もしくは、会社に雇われないで自分で事業を起こしてみれば良い。
大事なことは、会社がどうなりたいのか?そして、あなたがどうなりたいのか?だ。ここをしっかりと固めておかないと会社とスタッフとの間でゴタゴタが起きる。
お互い仕事でも成功し、プライベートも楽しく過ごしたいはずだ。だれしも、上手くいきたいと思っている。それなのにゴタゴタが起きるのは、最初にお互いの“どうなりたいか”を一致させていないからだ。
会社側は、自社の方向性である“どうなりたいのか?”を明確にすることでその方向性と価値観が違ったスタッフが入社することを防ぐことが出来る。
入社する側からすれば、自分が“どうなりたいか”を明確にした上で、なりたい自分になれそうな会社に入れば良い。あとはお互いの信頼関係の元成り立っていく。
この“どうなりたいか”を常に明確にしておかないから、嘘か本当かわからないが、ビジネスの世界で超一流のジョブスでさえ死ぬ間際に「富を築いたあとは、富とは別のものを追いかけたほうが良かった」と後悔する。
うちの会社は休みは殆どないが、成績を上げた人にはそれに応じて歩合が、ガンガン付く。というスタンスのところもあれば、休みは多いし福利厚生も充実していて給与もそれなりにある。というところや、仕事時間は長いし給与もそんなに無い。けれど、夢だけはある。という会社もある。
どんな会社を選ぶのは、働く人次第。自分がどうなりたいかに基準をおいてそれが叶うところで働けば良い。
最後に
生まれながら決まってしまっている、貧富の差や、環境、健康面はどうしようもないが、それ以降の現実は、全部自分が作っていると思う。“どうなりたいか?”を考えて、行動を積み重ねてきた結果今の自分の立ち位置がある。
だから、なんでも会社のせいにする社員はどうかと思うし、なんでも世の中のせいにする人もどうかと思う。逆に何でも社員が悪いと決めつける会社も嫌いだし、最近の若者は…… なんていう人もナンセンスだ。
なりたい自分がわからない人もいると思う。そこは経験を積むしか無い。経験は人と接することにより生まれる。そして経験をすることで人間としての幅が広がる。幅が広がれば“どうなりたいか”というのも今よりは少し見えてくると思う。
勇気を持って一歩を踏み出さないと幅は広がらない。そして、幅が広がれば“どうなりたいか”も変わってくる、そうジョブスのように。富から愛へ。だから常に自分を見失わないように、後悔しないように“どうなりたいか”これを常に自問自答していて欲しい。
そして、行動あるのみ。そうすれば自分らしく輝ける人が少し増えてくるのでは無いかと思う。価値観は色々ある。否定するのではなく、自分の価値観とあう人や会社と一緒にいれば良い。