原理原則

会社としてスタッフに接する大切な方法はすべてスマホが教えてくれた

著者:博多骨盤HEROコッツマン著者:博多骨盤HEROコッツマン

  • LINEで送る
会社としてスタッフに接する大切な方法はすべてスマホが教えてくれた

私は今、大統領と同じレベルの決断を迫られている。有事の際の決断だ。緊急事態について補佐官と協議する。焦る心とは裏腹に、なかなかGOサインは降りない。何度も黒い手帳を見直す。この手帳には、有事の際の決断について色々と書かれている。

 

どのくらい時間が経過しただろうか?ようやく決まった。GOサインだ。スマホのボタンをいくつか押すとパスコードを入れる場面になった。間違いのないように、慎重にパスコードを打ち込んでいく。まず一段回目をクリア! 2重ロックだ。もう一回パスコードを打ち込む。このパスが通れば、あとは発射ボタンを押すだけだ。

 

ボタンを押すともう取り消しはできない。失敗すれば大きな損害が起きる。悲しい現実だが、この決断で今月の生活が大きく変わってしまう。「ポチッ」また、この発射ボタンを押してしまった。今月3回目だ。けれどこれは崇高なミッションを達成するため。そう、ガチャを引くために課金しなければならない。

 

この期間限定のレアアイテムを手に入れるためには今日の0時迄しか時間がない。迫られた決断だった。しょうがない。こうでもしないと他のプレイヤーに勝てないのだ。

 

自分の補佐官である良心を納得させる。これは正しい決断だった。そう言い聞かせる。あとはこの12連ガチャの結果次第だ。イベント中であれば、倍率は通常時の1.5倍。しかも今日はゾロ目を何回か見ているし、赤いパンツも履いている。仕事の行き帰りで一回も信号に引っかからなかった。ついている!

 

だから、12連を3回ブンまわせば必ず激レアが出るはず…… 何だこりゃ? 出るガチャ出るガチャ、キャラがかぶる。望みのものは出ずに、同じのばっかりが出てくる。

 

こんなはずじゃなかったのに、たまたまfacebookを見ていて面白そうなゲームが広告表示されていたから軽い気持ちでクリックしたら1週間後にはこうなっていた。大の大人が深夜に他にすることもなくハマっている。そして万単位でお金をつぎ込む。今日も5,000円のiTunesカードを3枚買ってしまった。

 

もともと私は携帯で課金するタイプではなかった。課金している人間は悪とみなし“携帯ゲームは課金せずにクリアする”がモットーだったのに。負けず嫌いに火がつき、つい280円ぐらいなら…… と課金したのが最後、気付いたら発射ボタンを連発していた。

 

もっと前に戻ると、携帯を買い替えたことがきっかけだったかもしれない。だって、機種が古いと最新のゲームがアップロードできないからだ。機種の古さだけではない、OSをどんどんアップデートしないと、アプリもアップデートできない。要するに最高の環境でゲームを楽しめないわけだ。

 

ゲームだけでなく、その他にも、インスタやYOUTUBE、食べログ、漫画、洋服屋のポイントが溜まるアプリなんかがスマホに入っている。

 

それだけではない。スマホに入っているアプリは娯楽系以外にも、Gmailやカレンダー、名刺管理のアプリ、todoの管理などが入っていて仕事でも使うし、目覚まし時計や、ラインも入っている。10年前は考えられなかったが、気付けばスマホは日常生活の一部に組み込まれている。

 

私の細胞にまで入りこんでいるようだ。もう携帯なしでは生きていけない。一生携帯と付き合っていくしか無いのか……

 

会社はスタッフと、どう接すればよいのか?

付き合い方という点において言うと、私はよく院や会社としてスタッフ個人とどういった付き合い方をすればいいの? と言った質問を、同業者からよく受けるのだが、スマホみたいな付き合い方が良いですよ! と答えている。そうすると大方「えっ?? なんで??」という反応が返ってくる。

 

会社と個人の関わり方は、多種多様で細かく言えばキリがないと思うが、私の会社では許容できる範囲で個人の仕事以外の夢や目標を応援している。人は自分の夢や目標を叶えるために働いているのであって、会社のために働いているのではないからだ。

 

自分のことだと思って考えてみて欲しい。誰だって会社で働くことによって社会に貢献しながら自分自身も成長し生活していきたいと思う。そのうえで、自分の夢や目標が叶えられたら、これほど幸せなことはないと思う。大事なのは働く会社と自分にかける時間や労力、気持ちの割合だが、会社から給料をもらい飯を食べている以上は会社で求められている以上の結果は最低限出すべきだと思う。

 

よく勘違いされている方がいるのでここで念を押しておくと、会社で働くというのは腰掛けで出来るものではない。例えば会社に腰掛けでいながらプライベートで夢を追いかけているような人間は結局夢の方においても結果が出ない。根本的なことが同じだからである。それは、その人の考え方や行動パターンによる。

 

考え方や行動パターンが同じだと、何をやってもだいたい同じ結果が出る。ダメな男に何回も騙されたりする女性がいい例だ。こういった悪い方向への考え方、行動パターンというのを会社として修正をかけ、育てていければ、働いているスタッフの幅が広がり仕事以外のことも上手くいくようになると私は思う。

 

仕事にも、プライベートな夢にもどちらにも真剣に向き合っていける。

 

会社はスマホである

会社というものはスマホと一緒。言うなればスタッフはアプリである。

 

会社の容量が大きくならなければ、アプリを入れることは出来ない。勿論、OSをアップデートしないとアプリのアップデートも出来ないから、会社が成長しないとスタッフは成長しないし、新しいスタッフも入ってこない。新しいスタッフが入らないと会社は現状に固執し、イノベーションを起こすことも出来ない。

 

スマホのアップデートにおいてたまには失敗だってある。けれどその失敗は良くしようとした上での失敗であり、イメージした未来に近づくためのアップデートだ。

 

そうやって、常に前に進んでいかなければ会社は潰れるしスタッフを成長させることは出来ない。スタッフも色々タイプが有る。アプリでいうとドンドン課金したくなるゲームみたいな人もいれば、必ず必要なカレンダーみたいな人もいる。そんな個性溢れる人が集まって魅力あり世の中に必要とされる会社になる。

 

スマホも同じで、魅力的なアプリがあるからその機種を選びたくなる。良い機種があるから、魅力的なアプリが集まる。そしてそこに多くの人がお金を使うから、どんどん新しいものが生み出されていくし、更にアップデートされて成長する。

 

そして、人気のアプリは他の機種でも使えるようになる。これが独立だ。多くの人に必要とされれば成功は確定されたようなものだ。許容できる範囲でスタッフを応援する。そして会社も成長し続け社会に貢献する。それこそが会社のあるべき姿ではないだろうか。

\Follow me/